安全・安心な市内産農産物

安全・安心な農産物の供給に向けた3つの取り組み

安全・安心な農産物の供給拡大に向けて、JAセレサ川崎では「生産履歴管理に伴う安全・安心な農産物の提供」「生産工程管理の徹底」「環境保全型農業の推進」の3つの取り組みをおこなっています。
また営農担当職員の資質向上のため営農指導員資格や防除指導員資格、GAP指導員資格などの各種資格保有者の育成に努め、安全・安心な農産物の生産支援をおこなっています。

生産履歴管理に伴う安全・安心な農産物の提供

精度の高い生産管理をおこなうため当JAの大型農産物直売所セレサモスでは令和元年度より県下統一の生産履歴記帳支援システムを導入し、出荷される農産物に対して防除日誌の提出を義務付けています。支援システムはセレサモスで使用するラベルの発行機と連動しており、防除履歴が適正な品目のみラベルが発行できる仕組みとなっています。
生産履歴記帳は、農薬安全使用基準に基づく適正な農薬の使用を推進し、消費者の市内産農産物に対する安全・安心と当JAへの信頼性を担保する重要な仕組みです。

令和4年度版 防除日誌記帳用紙 見本

生産工程管理の徹底

令和4年度版 防除日誌記帳用紙 見本

国内外における農業生産の各工程の記録や点検、評価の項目を基にした独自の「生産者のための農作業安心・安全チェックシート」を作成し、生産工程管理の徹底とGAP(農業生産工程管理)の周知活動をおこなっています。農業者がチェックシートをもとにGAPに取り組むことで食の安全や減農薬・減化学肥料栽培などによる環境の保全、品質の向上、労務管理など農業経営の改善に役立ちます。
また農業者の競争力の強化や農産物の品質向上、農業経営の改善および効率化の実現に向けて、GAPの周知だけでなく農業者の公的なGAP認証制度の取得に向けた事務手続きなどの支援にも取り組んでいます。

環境保全型農業の推進

環境に優しい新たな病害虫への防除体系の構築に向けた取り組みとして、各業態別組織の講習会を通じてIPM(総合的病害虫管理)に関する理解と活用の推進をおこなっています。IPMとは天敵製剤による生物的防除、光質利用による物理的防除、耐病性品種による耕種的防除などを活用し病害虫を減らし農薬の使用削減につながる管理方法です。
またIPMにも使用する環境保全型農業資材などの購入助成や生分解性マルチや紙製シーラーテープなどの非プラスチック製資材の情報提供や利用促進もおこなっています。

令和4年度版 防除日誌記帳用紙 見本