JAセレサ川崎 Ceresa 2025年11月号
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肥料にはこだわり、元肥には米ぬかを混ぜて畑をふかふかに仕上げています。土壌微生物が活性化した畑は、さらにマルチングに使ったわらをすき込んで保肥力を高めることで食味向上につなげています。利用者より「小宮さんが作る野菜は、味が濃く風味豊かでおいしい」と言ってもらえてうれしいです。な農作物を生産するために、積極的な組織活動を展開してきました。これからもその経験を生かし、直売で利用者と相対できる時間を大切にして利用者の声を聞きながら新しい品目にも挑戦してみたいです。1日1回は必ず畑に行き、深呼吸して畑の空気を吸うのが好きと話す小宮さん。わが子のように農作物へ愛情を注いでいく姿をこれからも応援していきます。Q誰から農業を教わりましたか?A就農した当初は、父の姿を見ながら出荷準備や施肥、耕運などの作業から携わるようになり、農業を覚えていきました。現在は妻や母と農業を行っています。Qいつから直売を始めましたか?A消費者が近くにいる都市農業の利点を最大限に生かそうと、上休むことなく店を開いています。対面販売の利点は利用者と直接会話ができることです。ニーズや感想を聞き取れ、おすすめの食べ方を伝えることができるなど、顔の見える距離感を大切にしています。Qどんな品目を作っていますか?A約20㌃の畑で年間50品目ほど生産しています。品目数が多いと種まきや日々の管理がとても大変ですが、利用者からの「いつも品ぞろえが豊富でうれしい」という声はとても力になります。果菜類やハクサイ、長ネギなど定番野菜の他、利用者の声で始めたニガウリやワサビ菜なども人気を集めています。Q栽培のこだわりはありますか?A野菜づくりは土づくりからとQ今後の抱負を聞かせてください。Aそ菜部の部長を務め、高品質取材を終えて高津区新作小宮 秀樹さん14「代々続く農地を守りたい」と大学卒業後に勤めた会社を退職し、24歳の時に就農した小宮秀樹さん。今号では長年にわたり毎日欠かさず直売に立ち、利用者の気持ちに寄り添った野菜づくりに励む小宮さんに話を聞いていきます。 26歳の時に直売を始め、30年以Famer's Voiceボランティア活動が好きで子どもからお年寄りまで幅広い世代の人たちとの関わり合いを楽しんでいます。高齢者が集えるカフェでスタッフをしており、経験談やちょっとした日常のお話を聞かせてもらうことが楽しみになっています。30年続く直売      地域から愛される拠点に

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