JAセレサ川崎 Ceresa 2025年10月号
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肥にする他、肥料にカニ殻を混ぜることでカルシウムやミネラルが豊富となり、味や品質の向上につなげています。業をかけ、現在では市内外6か所の飲食店などで扱ってもらえるようになりました。スモモやアンズも飲食店の方がSNSに投稿してくれ、たくさんの方から反応がありうれしく思います。県の職員、先輩農家に感謝するとともに「今がスタート地点」という気持ちで、これからも利用者から「おいしい」と言ってもらえるよう栽培技術を磨いていきたいです。「私が作った果物のファンが増えてきたと感じる」と笑顔を見せる香山さん。支えてくれた人とのつながりを大切に農業に励む姿をこれからも応援していきます。っつ Q農業を始めたきっかけは?A150年の歴史を刻む梨園に、その6代目の妻として嫁ぎました。最初は、義父母や亡夫に教わりながら梨の花粉付けや袋がけ、発送などの仕事からスタートしました。夫が体調を崩してからは、代々続く農地を守らなくてはと思い、果樹部の講習会や実習などで基礎を学び、本格的に農業を始めました。Qどんな品目を作っていますか?A約20㌃の畑で梨やスモモ、アンズなどを栽培しています。主力の「多摩川梨」は15品種ほど生産し、特に「八は達た」は代々引き継がれ、夫も大切にしてきたので思い入れのある品種です。市場には出回らず、幻の梨と言われていますが、強い甘みと芳醇な香りが特徴で、利用者からの「毎年、八達を楽しみにしている」という声をうれしく思っています。Q栽培のこだわりはありますか?A減農薬栽培を心がけ、LEDと天敵製剤で害虫を防いでいます。また、砕いた剪定枝を堆Qどのように販売していますか?A直売や地方発送の他、自ら営Q今後の抱負を聞かせてください。A支えてくれているJAや市・取材を終えて多摩区生田香山 真由美さん14本格的に農業に携わるようになって4年、6代続く農地を守ろうと就農した香山真由美さん。今号では、周りの人たちに支えられ、剪定や施肥など栽培の基礎を一から学び、技術を磨く香山さんに話を聞いていきます。Famer's Voice近所 の 温泉施設 に 行 き、の ん びり過ごす時間が好きです。商品のPOP を描いてくれている子どもがもうすぐ中学生になるので、一緒に岩盤浴するのが今から楽しみです。今がスタート地点 150年続く梨栽培をこれからも守りたい

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