野菜栽培は土作りが大切だと思い堆肥にはこだわっています。現在は知り合いのそば屋から煮干しや昆布、カツオなどの出し殻を週に1、2回ほど引き受けて堆肥化しています。ミネラルが豊富となった畑では、病害虫にも負けない元気な野菜が育つ他、ごみを減らすことで環境にやさしい栽培ができます。さらに地域と一体となっておいしい野菜が作れることにやりがいを感じています。もつながり、毎日楽しく農作業ができています。これからも環境に配慮した農業で新鮮な野菜を作っていきたいです。利用者の「おいしい」の声が何よりも力になると話す大熊さん。地域と一体となって農業に励む姿をこれからも応援していきます。Q就農したのはいつですか?A農業を営んでいた母が亡くなり、私の代で農地を絶やしたくないという思いで市場を退職し、33年前に就農しました。Q市場ではどんな仕事をしていましたか?A競り人として勤めていました。そのころから農産物は身近にあり、産地ならではの工夫に感銘を受けてきました。今でもかつての繋がりを生かし、定期的に千葉県の生産者を訪れ情報交換しています。Qどんな品目を作っていますか?A現在は妻と約20㌃の畑で年間地元のスーパーに卸す他、自宅で直売しています。周年栽培している主力の小松菜は、不織布をべたがけすることで、土壌の保湿や降雨対策につなげる他、病害虫対策になっています。手間を惜しまず栽培することで、色鮮やかな緑色で葉肉が厚くなり好評です。また、エダマメも鮮度にこだわり朝採れを提供して地域の方々に喜ばれています。Q栽培のこだわりはありますか?A産地を訪れ学んだ経験から、Q今後の抱負を聞かせてください。A農業で体を動かすと健康に取材を終えて14東京中央卸売市場大田市場での仕事を退職し、代々続く農地を守ろうと就農した大熊久夫さん。今号では、地域循環型農業を通じて環境にやさしい農業に取り組む大熊さんに話を聞いていきます。 15品目ほど栽培しています。中原区宮内大熊 久夫さんFamer's Voice息子やめいと月一回ゴルフのラウンドに行くことを楽しみにしています。自然の中で思いっきり体を動かす時間は、心身ともにリフレッシュでき、家族の大切な時間となっています。地域との循環で新鮮な野菜を届けたい
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