JAセレサ川崎 Ceresa 2025年7月号
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5特集 第28回通常総代会特集 第28回通常総代会【開会にあたり】本日は、「JAセレサ川崎 第28回通常総代会」にご出席いただき、誠にありがとうございます。日頃より、JA事業へのご理解・ご支援を賜り深く感謝申しあげます。さらには、令和6年度の各表彰を受けられた皆さまのJAや地域農業に対する長年にわたるご尽力に、心より敬意を表します。【川崎市市制100周年】さて、昨年度を振り返りますと、まず思い起こされるのが川崎市市制100周年という節目であります。その象徴的なイベントとなりました「全国都市緑化かわさきフェア」では、セレサ川崎として全面的に協力し、市内の花と緑、ひいては農業の持つ魅力を広く発信することができました。花卉部の皆さまをはじめ、ご協力いただいた全ての皆さまに、厚くお礼申しあげます。【支店協同活動・事業実績】昨年も引き続き「支店協同活動運営委員会」を中心に、支店ごとの特色を生かした食と農を基軸とする多彩な協同活動を展開しました。また、都市農業の振興をさらに加速させるべく、援農ボランティアや農機貸出事業など、前年を大きく上回るペースで伸長しました。スマート農業や環境保全型農業の助成事業をはじめとする数々の施策を通じて、農業者の皆さまに寄り添った支援を継続してまいりました。事業面では、全国の金融機関の方針が大きく転換する中で、組合員の皆さまの多大なるご協力も相まって堅実な事業運営を進めることができました。貯金残高については、年明けより実施した組合員限定定期貯金など、多くのご協力をいただき、3年ぶりに年間目標を達成しました。共済事業は、令和6年度の全国優績JAとして、今年も全共連より表彰を受けました。貸出金取扱高については、創立以来、初めて6000億円の大台を突破しました。これらの実績は、単なる数字の話ではありません。地域社会のニーズに寄り添う私たちJA、そして何よりも、組合員の皆さま一人一人のお力添えの積み重ねによるものです。改めて厚くお礼申しあげます。【第10次総合3か年計画・国際協同組合年】さて、令和7年度からは、いよいよ「第10次総合3か年計画」がスタートいたします。さまざまな場で申しあげておりますが、昨年のJA全国大会でも掲げられたスローガンである「協同活動と総合事業の好循環」が一つのキーCeresa No.334CeresaNo.334ワードとなります。組合員の皆さまにおかれましても、今後も積極的な参加と連帯をお願いいたします。また本年は国連が定める二度目の「国際協同組合年」です。先日も、我々と同じ協同組合の仲間である川崎信用金庫とセレサ川崎の新卒採用職員で、共に田植え体験を実施いたしました。このように、世界中で協同組合の価値が再認識される今、私たちもその一員として、持続可能な地域社会の発展に貢献してまいります。【農中赤字問題】話は変わりますが、昨年よりたびたび農業やJAに関する報道が注目を集めております。まず一つが、農林中央金庫の赤字決算が大きく取り上げられました。これは、主に米国債券の価格下落に伴う売却損等を計上したものであります。これを受け、すでに農中においては抜本的な経営の見直しを図っている最中であり、今期はすでに黒字転換が見込まれています。また、自己資本比率についても22%という安定した水準を維持しておりますので、過度なご心配のないようご理解をお願いいたします。【セレサモスの価値】先日の理事会において、今年の10月より、セレサモスの販売委託手数料の引き上げを決めました。これは、「生産者の皆さまに、丹精込めた農産物を、正しい価格で販売していただきたい」という、我々が長年訴え続けてきた思いが根底にございます。連日の炎天下や宅地化の波が迫る中で、皆さまが懸命に育て上げた新鮮で安全安心な農産物は、より価値のあるものだと自信と誇りを持って示していかなければならないのです。この場には、生産者と消費者双方の皆さまがいらっしゃいます。ぜひ、この場からお互いの理解を広げてまいりましょう。【10年後のめざす姿に向けて】最後になりますが、経済や社会情勢、自然環境の変化など、これからも私たちにはさまざまな困難が立ちはだかると思います。しかしながら「協同の力」は、いつの時代もそうした困難を乗り越える原動力です。JAセレサ川崎は今後も、不断の自己改革を通じて、信頼されるJAであり続けることをお約束いたします。「JAセレサ川崎の10年後のめざす姿」を実現していくために、組合員の皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、ぜひともよろしくお願いいたします。組合長あいさつ(抜粋)不断の自己改革を通じて 信頼されるJAであり続ける                   代表理事組合長 梶 稔

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