JAセレサ川崎 Ceresa 2025年7月号
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栄養士●吉田理江夏は暑さや湿度で食欲が落ちやすい季節です。暑くなると食欲不振になり、アイス、ゼリーなど冷たくて喉越しが良いものばかり食べていませんか?しかし、しっかり食べないと体力が落ちて、夏バテや体調不良の原因になります。今回は、夏の食欲不振対策にお薦めの栄養素などを三つご紹介します。■クルクミンクルクミンは、ウコン(ターメリック)に含まれる黄色の色素成分です。胆汁の分泌を促し、消化機能をサポートする働きもあるため、胃腸が弱りやすい夏場の食欲不振に対して効果が期待できます。また、抗酸化作用もあり、美肌づくりにもお薦めです。ターメリックライスや夏野菜のカレーなど、食欲をそそるメニューでクルクミンを取り入れてみましょう。■カリウムカリウムには、体内の余分な塩分を排出し水分バランスを整える働きがあります。汗とともに失われやすく、不足すると血流や代謝が滞り、むくみや倦怠(けんたい)感を感じたり、食欲が落ちやすくなったりするため、夏は積極的に取りましょう。キュウリ、トマト、スイカなどの水分が多い夏野菜や果物に多く含まれているため、摂取しやすいのが特長です。トマトとキュウリの塩もみサラダなどにすると、食欲がないときでもカリウムが取れます。■亜鉛亜鉛は、味覚を正常に保つために欠かせない栄養素です。不足すると味を感じにくくなり、食欲が湧かない原因になります。また、肌や髪の健康維持にも深く関わっており、美しい肌や髪を保ちたい方にもお薦めです。カキ、牛肉、納豆、卵などに多く含まれており、納豆卵かけご飯なら料理が苦手な人でも手軽に亜鉛が取れます。夏の食欲不振は、栄養を少し意識するだけで軽減できることもあります。おいしく食べて、元気に美しく夏を過ごしたいですね。夏の食欲不振対策で元気に美しく 17 Ceresa No.334受けられ、その後、段階的に控除額が減っていく(61万~3万円)仕組みになっています。特定親族特別控除の要件は次の通りです。①生計を一にしている ②その年12月31日において19~23歳未満 ③専従者でない④控除対象扶養親族に該当しない注意すべき点は、特定親族特別控除の対象となる者 = 給与収入で123万円を超えている者です。よって、扶養親族には該当せず、障害者控除や住民税の非課税計算の人数にも反映されません。ひとり親控除も純損失や雑損失の繰越控除がある場合などを除き、適用できません。また、早生まれ(1月2日~4月1日生まれ)の大学1年生は12月31日時点では18歳のため、特定扶養控除や特定親族特別控除は使えず、一般の16歳以上の扶養控除38万円のみとなります。なお、法律上は誕生日の前日に年を取るため、1月1日生まれの方は12月31日時点で19歳という扱いになり、控除を受けることができます。子育てにおいて、大学生の年代(19~22歳)は最も学費がかかる時期です。そのため、扶養控除の中でも特定扶養控除として、他の扶養控除よりも控除額が高く設定されています(63万円)。しかし扶養控除の適用要件である合計所得金額を1円でも上回ると、扶養控除は一切適用できなくなります。控除額が63万円から0円になる崖のような落差を解消するため、新たに令和7年分所得税(住民税は令和8年度分)から特定親族特別控除が創設されました。基礎控除と給与所得控除の改正により、子の給与収入が123万円までは親は扶養控除の適用を受けられます。さらに、子が19~22歳の場合には、特定親族特別控除として給与収入123万円を超えても150万円までは特定扶養控除と同額の63万円の控除が扶養控除と特定親族特別控除の創設 JA全中・JA全国相続相談・資産支援チーム・JAセレサ川崎 顧問税理士●柴原一

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