域の方々から「甘くておいしい」と好評でうれしく思っています。ほど人気を得ています。野菜の直売では、おすすめの食べ方を聞かれることも多いので、妻が考案したレシピなどを案内し、感想を教えてもらうのも楽しみになっています。学校の校歌に「ああ梨の実の/みのり豊かに」という一節があるように、これからも伝統の多摩川梨を守りながら、直売を通じて地域とのつながりを大切にしていきたいです。消防団や神社の役員も歴任し、地域を守ってきた小林さん。生まれ育った町と共に歩み続ける姿を応援していきます。Qいつ就農しましたか?A幼少期から手伝ってきた梨栽培を、父が元気なうちに教わろうと約20年前に就農しました。Qどんな品目を作っていますか?A主力の梨は、「喜水」などの早生種から始まり晩生種の「新高」まで10品種ほど栽培し、長く楽しめるようにしています。全量有袋栽培する他、黄色LEDと天敵製剤で害虫を防ぎ、化学農薬の削減につなげました。また、最近では直売で野菜のニーズも高まり、品ぞろえを強化しています。Q野菜栽培のこだわりは?A養鶏を営んでいた時から、野菜の土づくりには必ず鶏ふんを施しています。長期間収穫するのらぼう菜は主茎が太く立派に育つことで、長く販売でき利用者にも喜ばれています。昨年初めて栽培したサツマイモ「シルクスイート」も地Q利用者の反応は?A梨は毎年ほぼ予約で完売するQ今後の抱負を聞かせてください。A食農教育を行う母校の久地小取材を終えて14J1に昇格した時から応援しています。家族で観戦に行くことも多く、この時ばかりは梨のことも忘れ応援にも力が入ります。今年も JA セレサ川崎エキサイトマッチに行ける日を楽しみにしています。多摩区堰小林 和彦さん「この町に育ててもらったので、農業で恩返しがしたい」と、父の跡を継ぎ就農した小林和彦さん。現在、25㌃ほどの畑や果樹園で多摩川梨やブドウの他、年間約20品目の野菜を生産し自宅前で直売などをしています。今号では地域とのつながりを大切にする小林さんに話を聞いていきます。 Famer's Voice川崎フロンターレの大ファンで、生まれ育った町に恩返しを
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