JAは4月30日、本店で初めて「市長と若手農業者との意見交換会」を開き、青壮年部員と役職員、福田紀彦市長ら合わせて18人が参加しました。同意見交換会は、農業者と市のトップが直接意見を交わすことで、より実効性や即効性のある政策形成を目指すことが目的です。福田市長は「川崎の農業を取り巻く環境について、直接声を聞くことができた。行政として市民への理解醸成を進めていきたい」と話し、同部の原嶋俊之委員長は「意見交換はとてもいい時間になった。市内農業への理解も深く頼りになる。引き続き、市と連携を深めていきたい」と語りました。JAでは、多摩川梨の安定生産と品質向上を目的に、市農業技術支援センターで毎年、梨花粉採取の作業を一部請け負っています。多摩川梨の栽培工程において、花粉の採取は重要な作業の一つ。昨シーズンから中国で発生した粉を使っていた農家は花粉の確保が必要となります。花粉の採取は、開花した梨の花を摘み取り、自宅や同センターの機械で花粉の入った葯やを花びらなどから分離。JAが葯を預かり、開葯機で加温して花粉を取り出します。その後生産者は、人工授粉やさまざまな管理を行い、7月ごろから収穫を開始。「多摩川梨」としてセレサモスや直売所で販売される他、地方発送されます。多摩区中野島の田村章さんは「近年、猛暑やカメムシ被害で苦労も増えたが、今年もJAや市の支援を受けながらおいしい梨を作っていきたい」と話しました。JAは4月11日、本店で令和7年度アグリスクー同講習会は、就農予定者など販売農家を目指す当日は、開講式とオリエンテーションを行った後、4月木嶌浩也ょう火か傷し病による花粉などの輸入停止を受け、中国花ル開講式および第1回の講習会を開き、受講者5人が参加しました。市内農業の担い手に農業の知識と技術を指導するのが目的。来年3月までに全12回の講習を予定しています。講習会を実施。営農技術顧問が春夏野菜の栽培方法やに注意を要する病害虫情報を指導した他、営農支援課の職員が土壌診断の方法などを案内しました。常務は「自身のスキルアップにつなげ、JAと一体となって川崎の農業を盛り上げてほしい」と話しました。市長と青壮年部が意見交換農業の課題を共有く アグリスクール開講販売農家を目指して多摩川梨栽培支援花粉採取始まる99福田市長(手前奥)らと意見を交わす青壮年部員らCeresaNo.332CeresaNo.332講義を聞く受講者花びらなどから葯を取り出す田村さん
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