JAは3月15日、中原区の川崎市総合自治会館ホールで行われた「こどもたちとみどりを結ぶennouフォーラム」に協力し、梶稔組合長と都市農業振興課の西野智洋課長、高津区久末の森清行さんが参加しました。同フォーラムは、市制100周年記念事業の一環として、児童らが市内農地の減少などの課題について考え、学校給食や農を通じたコミュニティーについて学ぶことを目的に企画しました。第1部では、農業法人「菌ちゃんふぁーむ」の吉田俊道氏が「こどもと農がつながると、こどもも地域も元気になる」と題して講演しました。第2・3部では学校給食と食農教育についてトークセッションを実施。JAは学校給食に市内産農産物を提供する他、地域住民に向けた農業体験に力を入れるキーパーソンとして登壇し、福田紀彦市長や市内学生らと活発な意見を交わしました。梶組合長は「子どもたちが市内産農産物を学校給食で食べることで農業への関心や理解を深めてくれたらうれしい」と話し、農家代表として登壇した森さんは「おいしいものを届けたいとの思いで農業に従事している。農業体験の場を提供し、子どもたちに食の大切さを考えるきっかけにしてもらいたい」と語りました。神奈川県農業経営士協会は3月5日、令和5年度に県が認定した麻生区黒川の立川幸宏さんと多摩区菅稲田堤の白井正壽さんの圃場などを訪れ、県内の農業経営士ら12人が市内農業の現場を視察しました。同協会は、藤沢市など県下の農業経営士会などが所属。新たに認定した川崎市内の農家を見学することや経営士間の親睦を深めることを目的に同視察を企画しました。当日、参加者は気化熱で室内温度を下げ夏場の作業負担を軽減するトマト施設や、天敵製剤などを活用した総合的病害虫・雑草管理(IPM)を実践する多摩川梨やブドウの果樹園を見学。苦労ややりがいなどさまざまな質問を投げかけ、熱心に視察しました。同協会の永田誠会長は「地域ごとに取り組む内容は違うが悩みは似ている。交流の輪を広げて互いに相談できる間柄を構築していきたい」と話しました。子どもと「緑」を結ぶフォーラムで食と農の大切さを伝える市内若手経営士を視察 県下経営士会88学生と語り合う西野課長(中央)最新のトマト施設を案内する立川さん(右)ブドウのハウス栽培について説明する白井さん(左から2番目)意見を交わす梶組合長(中央左)と森さん(中央右)
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