日増しに気温も上がり、心地良い風がそよぐ新たな年度がスタートいたしました。組合員の皆さまにおかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申しあげます。日頃よりJAセレサ川崎に対しまして、格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。さて、昨年度を振り返りますと、「川崎市市制100周年」という節目にあたり、市内全域で数多くの記念事業が実施されました。中でも「全国都市緑化かわさきフェア」は、川崎の花や緑、そして農業の魅力をPRできた素晴らしいイベントとなりました。また、JAではこの記念すべき一年を盛り上げるべく、麻生区岡上地区で「田んぼアート」にチャレンジした他、各支店や組合員組織においても、100周年や緑化フェアにちなんだ多彩な協同活動を展開することができました。事業面につきましては、各事業とも順調に推移し、特に融資残高はセレサ川崎の創立以来初めて6000億円の大台を突破いたしました。また、貯金、共済、購買、販売など、全ての事業が期首に掲げた目標を達成し、税引前当期利益も計画を上回る実績を残すことができました。このように、セレサ川崎の事業面・活動面ともに、年間を通じて大変充実した内容で締めくくることができましたのは、ひとえに組合員の皆さまの多大なるご支援、ご協力の賜物にほかなりません。改めまして、心より感謝申しあげます。話は変わりますが、今年は国連が定めた「国際協同組合年」です。不確実な今の時代だからこそ、相互扶助の精神に代表される「協同組合」の在り方が世界的に注目されています。この1年は、そうした協同組合の仲間たちとの連携も深め、地域社会に対し「協同」の持つ力と、その素晴らしさを伝えていきたいと考えております。また、青壮年部や女性部をはじめとした各組合員組織との連携をさらに密にし、次世代の農業者の育成にも積極的に取り組んでまいります。そして何より、本年度はセレサ川崎の第10次総合3か年計画がスタートいたします。この計画は、私たちセレサ川崎がさらに発展を遂げ、持続可能な組織基盤を築くための重要な指針となります。詳細は改めてご案内させていただきますが、今お伝えしたいのは、どんなに社会が変容しようとも、地域と共に歩み、地域に根差したJA運営が、私たちの原点であるということです。組合員の皆さまにおかれましては、今後も我々に対し多くの声をお寄せいただけますと幸いです。「昨日よりも今日、今日よりも明日」と、より良いセレサ川崎を、共に創り上げていきましょう。さらに未来へと目を向ければ、この3か年計画の最終年に当たる2027年は、セレサ川崎の創立30周年となります。脈々と受け継がれてきた、役職員と組合員の皆さまとの絆を、今こそ一層強固に保つことが重要です。互いに手を取り合い、この大いなる節目に向けて、着実に一歩ずつ前進していきましょう。結びになりますが、昨今の気候は、心地良い季節が訪れてもすぐに過ぎ去ってしまいますので、くれぐれもご自愛いただき、実り多い毎日をお過ごしください。組合員の皆さまのご多幸を心よりお祈り申しあげ、新年度のごあいさつとさせていただきます。本年度も、よろしくお願いいたします。新たな未来へ一歩ずつ前進令和7年4月3 梶稔組合長新年度あいさつCeresaNo.331CeresaNo.331
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