3要素の他、銅や鉄分、ミネラルなども土壌分析で調べて施肥計画を立てています。品質な野菜を作るよう励んでいますが、近年の猛暑で収穫量が不安定になるサヤインゲンは促成栽培に取り組んでいます。定植後は地温を上げようとトンネル設置や不織布でべた掛けするなど手間を惜しまない作業で安定生産を目指しています。培を心掛け、消費者に求められる品質の高い「おいしい」野菜が作っていけるよう励んでいきます。ナバナの収穫作業で忙しい中、笑顔で取材に応えてくれた小島さん。これからも心を込めて農作業に励む姿を応援していきます。Q就農したのはいつですか?A農業大学校を卒業した37年前に就農しました。3年ほど家業に励んだ後、視野を広げようと国際農業者交流協会を通じてアメリカのシアトルに2年ほど留学しました。Qアメリカ留学で学んだことは?A日系人が営む見渡す限りの畑で、一つの品目を作ることで、土づくりや防除、収穫などの作業に集中でき、安定生産につながると感じました。また、その地域では市場などがなく、経営主がスーパーと直接契約して卸す仕組みが主流で、「日本でもできないか」と考えるきっかけになりました。Q日本で始めたことは?A戻ってきてからは、スーパーと契約を交わし、徐々に注文を受けた品目の栽培に移行していきました。60㌃ほどの畑をフル活用し、現在は年間4品目の栽培に集中しています。品目を絞ることで品目に特化した土づくりが可能で、肥料Q品目ごとでの工夫は?A野菜に合わせた土づくりで高Q抱負を聞かせてください。Aこれからも一つ一つ丁寧な栽取材を終えて14宮前区西野川小島 仁志さん直売中心から小売店との契約栽培に移行し約20年、メイン品目のナバナ、レタス、サヤインゲン、カブをスーパーに卸す他、季節野菜も畑の一角で直売する小島仁志さん。今号では、一つ一つの野菜に愛情を込めて父や妻と栽培する小島さんに話を聞いていきます。 Famer's Voiceそ菜部宮前支部の副支部長を務めています。支部旅行では農業資材の工場を見学し、最新情報を収集するとともに仲間と交流を深めました。仲間とはさまざまな話ができ、仕事もプライベートも充実すると感じています。おいしい野菜を食卓に 海外経験を生かす
元のページ ../index.html#14